有明海に浮かぶ海中鳥居

天気が良かったので、ちょっと多良宿跡に行ってきました。
多良宿は長崎街道・多良街道の宿場町で両隣は浜宿と湯江宿があります。
当初は太良町の古賀に宿が設けられ、大名や幕府役人などの宿泊・休憩場「上使屋」が置かれました。宿屋、酒屋、呉服屋、鍛冶屋などがあり、職人や大工も多く住み、太良の中心としてにぎわっていました。

古賀宿上使屋敷跡。設定を間違えてモノクロで撮ってしまいました、、、
上使屋敷跡近くにある酒蔵跡

1700年に上使屋は多良川の氾濫で流され、その後もたびたび水害が発生したたため、同じ太良の大魚神社の近くにあった庄屋跡に移されたとされています。この上使屋には諫早領主の家臣・江口家が世襲で留守居役を務めました。

近くには川上神社もあり、鳥居は1716年に建立されました。

川上神社。1971年に合祀され社殿は解体されました
多宿上使屋跡

多宿上使屋跡近くにある大魚神社の祭神は海の神で、創建年代は不詳。諫早鍋島家6代・諫早茂元が1682年に社殿を再建し、1693年に鳥居を建立しました。

大魚神社

大魚神社には海岸に木の鳥居を30年に1度建立する習わしがあります。海中に建てているので、腐食が早く実際には30年よりも早い周期で建て替えなければいけないそうです。現在の鳥居は2012年の8月に建て替えられました。

本殿から150m先の有明海にある木造の鳥居

また、この鳥居から6㎞先の沖合に「沖ノ島」という岩礁があります。言い伝えによると悪代官に手を焼いた村人が申し合わせて、この沖の島に代官を置き去りにしました。代官は神に助けを求めると、大魚が悪代官は竜神様に助けを求めた。すると、大魚が現れ背中に乗って帰ってくることができました。代官は感激し大魚神社と海中鳥居を造ったとか、、、

干潮時には根元まで見えます

有明海岸沿いは景色も良く、竹崎カニなど海の幸が食べれる飲食店が多くありました。ドライブコースとしてもおすすめです。