精巧に模された四十七義士の墓

前回に続き、南区にある興宗寺を訪れています。実は興宗寺には、穴観音の他にもう一つ有名な名所があります。

それがこちら、四十七義士の墓です。赤穂浪士の墓といえば、以前このブログでも取り上げた東京の高輪にある泉岳寺ですよね。実はこちらにあるのは、昭和に入って地元の篤志家によって作られた精巧なレプリカです。

泉岳寺と同宗である興宗寺境内に赤穂義士の墳墓を模して、配列はおろか地形から玉垣まで泉岳寺のものと同形式の墓を建立されたと説明書きにあります。

実際に泉岳寺で本物を観た事がありますが、確かに配列などが同じなので既視感があるような。

それにしても、私財を投げ売ってまでこれだけのレプリカを作り上げるとは、熱狂的な忠臣蔵ファンだったのでしょうね。

首洗いの井戸までありました。もちろん、本当にここで洗ったわけではありません。多分井戸でもない。

本物の首洗い井戸はこちらの記事からどうぞ。

血染めの石までありましたが、もちろんこちらもレプリカです。しかし、説明版に風格があるから本物っぽい。

これほど精巧に複製するとは、いつの時代にもマニアはいるものだなぁと感じ入りました。

赤穂浪士を支援したと言われる「天野屋利兵衛」の墓までありました。

このお墓が完成すると同時に、福岡市義士会が結成されました。以降、毎年12月14日には義士祭がおこなれて、討ち入りの追悼をしているそうです。

義士達のお墓が並ぶ区画につきました。再現度はかなり高いです。

当然ですがお墓に骨は入っておらず、泉岳寺から持ってきた土が入っているそうです。

実は赤穂浪士の墓は全国にいくつかあって、規模は違えど忠臣蔵のファンは全国各地にいるようです。

赤穂義士のリーダーである、大石主税の墓です。屋根付きで差別化されていますね。

奥に進むと浅野内匠頭長矩の奥さんである瑶泉院の墓があります。

そして一番奥に浅野内匠頭長矩の墓です。泉岳寺の墓地には木は生えていませんが、それを差し引いてもよく復元されています。

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