筑前国続風土記にも登場する国指定遺跡
場所は牧のうどん本社の近く。古墳と聞いて身構えたものの、うどん屋が目印になるあたり、糸島らしくて少し安心します。

茂みの中に、ぽっかりと入口。「ほんとにここ?」と思いながら入ると、ちゃんとあります。古墳は、だいたいこういう顔をしています。

門をくぐると、すでにお目当ての古墳。今回は登山モードではなく、散歩寄り。体力を温存できて、たいへん助かりました。

銚子塚古墳は、古墳時代前期(4世紀ごろ)の円墳。このあたり一帯を治めていた、有力者のお墓と考えられています。

見晴らしもよく、「ここを押さえておきたい」という気持ちは、今も昔も同じだったのかもしれません。

「銚子塚古墳」と書かれた柱が立っています。名前の由来は、上から見ると銚子に似ているから、らしい。
言われてみれば…たぶん。

ここから出土したのが、たくさんの銅鏡。しかも1枚や2枚ではなく、まとめて。鏡は当時、身分や権威を示す特別な品。数の多さが、そのまま「この人、えらかった」を物語っています。実際の石室内では、被葬者の頭の周辺に、重なるように置かれていたと考えられています。

一貴山銚子塚古墳、見た目は「ちょっとした丘」ですが、中身は鏡がごろごろ、なかなかの実力派。糸島、やっぱり昔から只者ではなかったようです。
なお、正直に言うと、わたしの説明よりも参考にした YouTubeの解説動画のほうがだいぶ頭に入ると思います。文明の進歩に感謝しつつ、古墳をあとにします。