宿場と川港で栄えた街
天気が良かったので、ちょっと塩田宿跡に行ってきました。
塩田宿は嬉野市の東部の塩田町にあった長崎街道の宿場街です。街には塩田川という有明海に注ぐ川が流れ、川港としても栄えました。このため別名・塩田津とも呼ばれていました。
火災や風水害に強い白い漆喰に覆われ町家(居蔵家)が建ち並んでいます。現在残っている居蔵家の多くは江戸時代に建築されたものです。平成17年に国の「重要伝統的建造物保存地区」に指定されました。
町家のなかでも代表的なのは1855年建築の西岡家住宅(国指定重要文化財)です。西岡家は廻船問屋で財を成し、同町の本應寺に石畳みを寄進しました。住宅は昭和52年から空家になっていましたが、平成12年から嬉野市が管理しています。
1586年創建の本應寺は、街道を行き交う幕府役人や藩主の本陣だったそうです。山門には町の石工が手がけた仁王像が睨みを利かせています。地元の塩田石で制作されたものだそうです。