不滅の69連勝を打ち立てた大横綱
天気が良かったので、ちょっと双葉山資料館に行ってきました。
相撲ファンならずとも、双葉山定次の四股名は知ってるのではないでしょうか。
69連勝という大記録を打ち立てた宇佐市出身の第35代横綱です。
双葉山資料館「双葉の里」は平成11年に開館。双葉山が愛用した化粧まわしや写真など多くの貴重な品が展示されています。
初土俵は1927年の3月場所、32年の入幕から45年11月場所での引退まで、生涯戦歴は348勝116敗1分33休、幕内戦歴 276勝68敗1分33休、幕内優勝は12回を誇ります。
資料館の説明文によると、幕下時代の成績は、4勝2敗(当時の幕下は1場所6番)が多く、大きく勝ち越すことはなかったそうです。一方で負け越しは無く、3勝3敗が何度かある程度。「誰とやってもちょっとだけ強い」と評されたそうです。意外ですね。
あの有名な69連勝は1936年1月場所7日目で瓊ノ浦を下した取組みからスタートします。
世間では双葉山の連勝を誰が止めるのかと話題になりますが、大本命の玉錦は1938年12月に現役のまま急死。同じ横綱の男女ノ川は好不調の波が激しかったため、もはや誰も止める力士はいないという声が多くなったそうです。
この連勝を止めたのは意外や前頭3枚目の安藝ノ海でした。決まり手は外掛け。双葉山も掬い投げにいったので、安藝ノ海と共に倒れましたが、先に土俵に付いたのは双葉山の身体でした。負けた後も表情を変えず、普段通りに一礼して花道に引き上げていったそうです。さすが横綱ですね。1945年11月場所で引退。その後は日本相撲協会の理事長として活躍しました。
資料館の隣には双葉山の実家跡があり、平成11年に生誕80周年を記念して復元されています。中では双葉山の名言「我はまだ木鶏たりえず」「稽古は本場所の如く、本場所は稽古の如く」「勝負師は寡黙であれ」「心・気・体」などが紹介されています。