豊年獅子舞が奉納される田園の中のお社
宇田川原(うだがわら)にやってきました。実は以前から地図上でみかける度に気になっていた地域です。
のどかな田園地帯といった景色ですね。つまり周辺には田んぼと畑しかありません。
集落の一角にポツンと鎮座されているのが、おそらく地名の由来になったのではないかと思われる宇多神社です。
第59代宇多天皇を祀った神社とされていますが、しかしこの地域とどのような縁があったのかは不明です。
境内は公園にもなっていて、滑り台とブランコが設置されていました。近所の子供達の遊び場ですね。
元旦には、宇田川原豊年獅子舞(市指定無形民俗文化財)が奉納されます。享保の大飢饉ののちに豊作を祈ることから始まった伝統行事です。
境内の一角に石碑がありますが、風化していて文字が読めませんでした。
筑前国続風土記捨遺巻之四十六に宇多川原について少しだけ記述がありました。
宇多川原村
筑前国続風土記捨遺巻之四十六
民居一所に在。小村なり。慶長郷村帖には高祖村の内と有。今も村内に高祖田といふあり。
おそらく村の規模は江戸時代からさほど変わっていないのでしょう。今も境内の周辺は田畑が広がっています。