最後の城主・肝高の阿麻和利
ついに最上段の一の曲輪に到着しました。
この最後の階段は、一気に敵が攻め込むことができないように先細りになっています。
確かに最後は一人通るのがやっとの幅ですね。入口にはアーチ門もあったようで、守りやすい形状になっています。
一の曲輪からの景色です。西側はエメラルドグリーンの中城湾、そして首里城のある南部エリアを望むことができます。
対岸には琉球国王により見張り役に配置された、名将・護佐丸の居城・中城が確認できます。
東側にみえているのは、海中道路で繋がっている宮城島ですね。
最後の城主・阿麻和利は、圧政を敷き酒に溺れた先代を滅ぼし、海外貿易により勝連の地に繁栄をもたらしました。その為、地元では今も英雄として扱われています。
一の曲輪にも御嶽(うたき)がありました。御嶽とは琉球神道における祭祀などを行う施設です。
発掘調査によると、かつてはこの曲輪に宝物殿があり、また非常時の脱出経路も作られていたようです。
一の曲輪全景です、それほど広くはありません。建物もあったなら、当時はさらに狭かったでしょうね。
現在でも大きな建物が周囲にないので、本当に全方位を見渡せる絶景です。
一の曲輪からみた下の曲輪の様子と、南方面の景色。
南部沖縄の南側はひたすら水平線が広がっていて、吸い込まれそうな絶景です。
いくつかある世界遺産の中で、最も感動が大きかったお城でした。