古から天神様をお祀りする社
天満宮 にやってきました。西区野方の交差点のすぐ近くにある天神様です。以前から前を通るたびに気になっていました。
グーグルマップやネットで調べると「天満神社」となっていますが、石碑には「天満宮」と書いてあります。おそらく天満宮が正式名称だと思われます。福岡県内には太宰府天満宮という総本宮がある為、他県よりも天満宮が多くみられます。
さて筑前国続風土記拾遺で調べると、野方村の頁に記載がありました。
天満宮
筑前国続風土記拾遺 巻之四十四
本村の北に在。菅神を祭る。鎮座の始詳ならす。里人の説に天文元年に、郷士藤淡路といふ者勧請せしといひ傅ふれとも、永正十四年に武藤主税助長信といふ者、當社に天神免灯油田の寄進状、奉祀の家にあるを見れハ猶此さきより在し社なり。~
創建は分からないけど、足利幕府の頃にはすでに存在が確認できると書かれていますね。江戸時代ですでに創建が不明だとすると、かなり歴史が古そうです。
天満宮 本殿
御本殿です。しかし火災で建て替わったらしく、比較的新しい社殿ですね。そして清掃もしっかりされています。
こちらは再建の記念碑、石碑自体もまだ新しいです。右側の石碑はその前の建て替えの際の記念碑でしょうか?
後ろを見ると、昭和58年に火災が起きて建て替えれた事が明記されていました。左側は漢文隊なので解読が難しいですが、こちらもやはり建て替えの事がかかれているようです。
現在は使われていない手水鉢。このタイプはかなりの年代物ですね。
こちらは熊野信仰の境内社のようです。唯一この祠のみ、名前が彫ってあるので、祀られている神様が分かりました。
他にも石仏や末社がありますが、御由緒がないので詳細は分かりませんでした。