「だしの今井」と謳われた老舗

だし文化の本場で美味しい きつねうどん が食べたい!ということで、道頓堀にやってきました。

きつねうどんは、明治時代に大阪で生まれました。そして船場のうさみ亭マツバヤが元祖だと言われています。うどんの突き出しで出されていた油揚げを、直接乗せて食べるのが流行り広まったそうです。

それでは人ごみをかき分けながら進んで、道頓堀の真ん中に位置する老舗の今井を目指します。

地元の人なら誰でも知っている老舗の超有名店です。ド派手な店が多い道頓堀、しかしここだけは和風な佇まいで雰囲気が違いますね。

実は芝居茶屋が起源らしいですが、戦後にうどん・蕎麦屋さんへ転身。そして看板メニューの「きつねうどん」は一日600杯出る事もある人気店になりました。

きつねうどん以外にも美味しそうなお弁当懐石などが沢山。しかし、これだけあると目移りしちゃいますね。とりあえず、一番人気っぽい、きつねうどんのセットを注文。

茄子の煮浸しと俵型のおにぎりが付いたきつねうどんが着丼、出汁の香りがふんわり漂って美味しそう~。

今井のきつねうどん

こちらが今井のきつねうどんです。ふっくらと炊き上げた程よい甘さのお揚げさんが、上品な出汁を吸って最高の仕上がり。出汁は昆布とさばとうるめ、最後の一滴まで飲み干せる絶品です。

麺はふんわりと柔らかく、博多のうどんに近い感じでした。実は博多のうどんは、大阪に修業に行った商人達が持ち帰って広めた説もあります。

最後にデザートまで付いていました。夏ミカンの甘酸っぱさが、口の中をすっきりさせてくれます。

本場のきつねうどんを堪能できました。だし文化に触れた気がして満足です。