動物園の近くに鎮座する海運の神様
金刀比羅神社に寄ってみました。桜坂から動物園へ向かう坂の途中を右折した場所にあります。
すぐ近くにはお嬢様学校として有名な、福岡双葉学園があります。
明治期までは城南線以南には民家も少なく、動物園付近にはほとんど民家もなかったようです。
こちらのお城の南を書いた古地図では、確かに山が描かれているだけで、民家らしいものはありませんね。
さて、坂道を上って行くと突き当りに神社がありました。
途中にある手水舎。しかし、あまり使われていない様子です。
では、境内へ入ってお参りしましょう。
金刀比羅神社 社殿
社殿はこじんまりしていて、狛犬などは置かれていません。そして、境内に末社なども見当たりませんでした。
御祭神は大物主命と事代主命です。有名な讃岐の金刀比羅宮の御分霊を、江戸時代に奉斉したのがはじまりのようです。
海上安全と商売繁昌の神様ですから、古くから大陸への玄関口として栄えた貿易の町・博多の人々にも篤く信仰されました。
黒田家が朝鮮出兵に徴兵された際にも、水軍の守護神として海上安全を祈念した記録が残っています。
最後に境内の風景です。しかし社殿と物置以外は特に目を引くものはありませんでした。