享禄年間に創建された社殿
六所神社に参拝しています。前回は駐車場を兼ねた長い参道と大楠を紹介しましたが、続きです。
参道は階段の他に緩やかな遊歩道もあります。遊歩道を右に進むと裏に回れるようです。
しかし、先に進んでも何もなさそうなので境内へもどります。
他にも境内には大楠の横に大きな藤棚などがあり、ベンチもあるのでゆっくりできます。御神木下のパワースポットで休憩して、沢山パワーを貰いましょう。
こちらは社務所です。神社の方が常駐されているようなので、御守りや御朱印ももらいやすいですね。
では、手を清めてお参りしましょう。かわいらしい手水舎。
筑前国続風土記拾遺では、以下の様な記述がみられます。
六所権現
筑前国続風土記拾遺 巻之四十四 志摩郡中
志摩郡の惣社なり。祭る所八幡大神・神功皇后・武内大臣・熊野三虣所也。今は熊野三所権現・住吉三神を祭るといへり。神號本編と齟齬せり。いかなる故にや。社内に現人明神・弁財天社あり。
六所神社 社殿
さて、こちらの社殿ですが享禄4年(1531年)に、大友義鑑により社殿改築された記録が残っています。
その後、火災にあったりしていますが、寛永8年に黒田忠之により再興されています。
そして神殿内部にはかなり年代物の奉納絵が沢山飾られていました。
御祭神は伊弉册尊、速玉男命、事解男命、表筒男命、中筒男命、底筒男命の6柱です。
つまり、熊野三神と住吉三神が祀られています。他には境内末社に弁天様を祀る祠がありました。
弁天様も筑前国続風土記拾遺に記載があるので、江戸時代から変わらないようです。
さて境内を裏手に進むと、もう一柱の御神木・住吉神木があらわれます。
六所神社がある馬場は、かつて川邊里と呼ばれており、近年に太宰府で、「筑前国嶋評川邊里戸籍」という現存する、「日本最古の戸籍」が発見されました。この周辺には昔から集落が存在していたようです。