県内最大の磨崖碑
天気が良かったので、ちょっと梅野磨崖碑遺跡に行ってきました。
場所は嘉瀬川と国道263号が並行する佐賀市梅野地区。
国道263号沿いにある高さ5㍍、幅14㍍以上ある巨石に「南無大悲観世音菩薩」と刻まれています。
2017年に国道263号の拡張工事の際に発見されたそうです。後に県では、この梅野磨崖碑遺跡をこの場所に保存することを決定しました。大変貴重なものだそうですし、移設するにも莫大な費用がかかるとか。台座には1674年に彫られたと刻まれています。
南無の文字の所に円が刻まれていますが、これは「頭光」という仏様の頭部の後ろにある光を表しているそうです。
文字の下に刻まれているのは蓮の花です。蓮の花は仏様を描くときに用いられるそうです。岩に刻まれた仏様は摩崖仏と言うそうです。
なぜ、この場所に摩崖仏があるのかというと、ちょうど嘉瀬川がカーブしたところなので、氾濫が発生した際にはここで勢いが止まるよう、祈りを込めて地元民が建てたと考えられています。現在でもクッキリしたお姿をした仏様ですね。