前回はここから。

名護屋城の多面性について話が展開していきましした。
名護屋城の調査はまだまだ発展途上なんですね。これから、どんどん研究が進めば、新たな歴史的事実が浮き彫りになってくるかもしれません。多くの可能性を秘めた名護屋城ですが、調査費って、かなりかかるんですね。磯田さんがクラウドファンディング構想を提示するなど、サービストークをしてくれてました。
その後、現代まで影響を与え続ける朝鮮出兵という視点も。
朝鮮出兵、いわゆる「文禄の役」「慶長の役」というと、この戦いによって豊臣の力が揺らぎ始めて、家康が幕府を開くきっかけになったという視点があると思いますが、世界に与えた影響も大きいんですよね。あの大国明が滅びる引き金となったわけですから。「日本も世界なんですよ」って語ったサッカー選手がいましたが、日本史は世界史でもあるわけですね。流石、歴史家の視点は大変興味深かったです。また、戦国時代のバーサーカーが、そのまま明治時代まで冷凍保存されてたお陰で植民地にはされなかったということですね。
名護屋城の可能性についても触れられてました。
あいにくリニューアルされた名護屋城博物館は時間の都合上、来館しませんでした。新しい博物館では、どんな展示がされて、どんな説明がされているのか、興味がでてきました。
城郭考古学者の千田さんが、熱く語っておられました。豊臣秀吉が築城したものを体感するには、名護屋城はうってつけなんですね。上屋は残ってないけども、それを想像させる石垣など土木構造物は、まだまだ沢山あるし、今後、出土していくことになる。まさに可能性が無限に広がっているところというわけですね。非常に興味深いトークイベントでした。

トーク後の記念撮影。