外国人観光客で賑わう都内最古のお寺

東京を代表する観光地といっても良い、浅草は浅草寺にやってきました。平日ですが、外国人観光客でごった返しています。正直、日本人の方が少数派です。

浅草寺は、都内最古の寺院として知られ、その歴史は飛鳥時代にまでさかのぼります。一般的には「雷門と大提灯のある寺」として紹介されることが多いですが、浅草寺の背景には、1400年近く続く信仰と地域の繁栄が重層的に積み重なっています。

創建は西暦628年、推古天皇の在位の頃まで遡ります。隅田川で漁をしていた地元の兄弟が観音像を網にかけ、それを小堂を建てて安置したのが浅草寺の起源とされています。

仏像が自ら姿を現し、人々の手によって祀られるという示現型の縁起は、日本各地の古社寺に見られますが、浅草寺はその典型ともいえる存在です。

浅草寺の顔ともいえる雷門ですが、右の間に風神像、左の間に雷神像を安置することから正式には「風雷神門」といいます。こちらの門はPanasonicの創始者・松下幸之助が浅草観音に祈願して病気平癒した報恩のために寄進されました。

こちらの大提灯は三社祭の神輿通過時と、台風接近など自然災害に備える必要がある場合のみ畳まれます。

風神雷神像は頭部のみが古く、体部は慶応元年(1865年)の火災で焼失してしまいました。

そして昭和35年の門の再建時に、補修と彩色が加えられて現在にいたります。

門の裏面の間には、「金龍・天龍」の像が安置されています。寺号である金龍山にちなんだものですね。

西側の金龍(女神)像は仏師・菅原安男の作です。

そして東側の天龍(男神)像は彫刻家・平櫛田中の作になります。

どちらの像も松下グループの有志によって奉納されています。

御本尊示現1350周年を記念して制作されたものです。

東京土産の大定番・雷おこし

さて、東京土産の定番といえば、ここ浅草のカミナリおこしを頭に浮かべる人も多いと思います。その発祥は17世紀後半の延宝年間にまで遡ります。

雷おこしの名は、その名の通り雷門を由来としており「家を起こす」「名を起こす」をかけた縁起物として売られて評判をよびました。

この雷門のすぐそばに店を構えるのが、創業200年を超える常盤堂雷おこし本舗です。ここの雷おこしはサクサクした軽い歯応えで、お土産として評判が良いのでおすすめです。自社ビルである、雷5656会館はM-1の東京予選会場としても有名ですね。

さて、仲見世通りを通って本殿へ向かいましょう(つづく)

投稿者

mokudai

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です