桜の景勝地として知られた霊験あらたかな神社

ふくろうの森を散歩するのが好きです。祖母の話では、かつて本当にふくろうが生息していたそうで、今よりも鬱蒼とした雰囲気だったとか。人気もなく、ジブリの舞台になりそうな空気感が良いんですよね。

脇道に入ったらこじんまりとした神社がありました、「桜ケ峯神社」とあります。

境内に入ってすぐにご由緒があります。瀬織津媛神(せおりつひめのかみ)、速佐須媛神(はやさすひめのかみ)、気吹戸主神(いぶきどぬしのかみ)、速秋津媛神(はやあきつひめのかみ)のいわゆる祓戸四神といわれる神様ですね。祓戸大神(はらえどのおおかみ)ともよばれます。神職の方が、祭祀に先立って唱える祝詞にでてくるので聞き覚えがあるかもしれません。

手水鉢のようですが、これは地下から湧いているのでしょうか?

建物が二つに分かれていました、とりあえず本殿らしき建物へ。

賽銭箱もあるので、こちらでお参りして取材の許可をいただきました。

隣には石像?のようなものと、字が彫られた石板が並んでいます。もしかしてこちらがご由緒にあった、地中から掘り出された発光する石像でしょうか?

「筑前国続風土記付録」にも桜ケ峯神社の記述がありました。

「竃門山修験の徒、国中の諸山をかけ廻り、この地蔵にも詣でて勤行す。境内に桜樹多くして桜ケ峯の名におえるべし。春の頃花の盛りには愛賞するに堪えたり」

ご由緒にも書かれているように当時は修験道場としても栄え、今よりも社領も広くて大規模なものだったようです。それにしてもお城のすぐ近くに修験道場があるのは意外な気がしますね、もっと山奥のイメージでした。

神社のお隣に今も現存する巨大な敷地は、筑前勤王党のリーダーだった加藤司書公のお屋敷跡です。流石に家老屋敷だけあって巨大ですね。神道を重んじていた司書なので、こちらの神社にもよくお参りしていたのでしょうね。

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