古の物見跡と九州のお伊勢さま

天気が良かったので、ちょっと遠見岳に行ってきました。
由来によると神功皇后が201年、三韓出兵の前に戦勝を祈念した際、この山頂から朝鮮半島の方向を見渡したとされています。標高は322m。北西側を除く博多湾が一望できます。

伊野天照皇大神宮の本殿裏から登山道が整備されています。参拝してから山頂に向かいます。

社務所
岩井の滝
拝殿。参拝者が後を絶ちません
拝殿内。正面の扁額 「雲従龍」 は玄洋社の総帥・頭山満の揮毫です

拝殿裏の石段を登って進むと本殿、さらに進むと古神殿跡があります。
わたし先ほど、 伊野天照皇大神宮とさらりと書きましたが、今回の記事を執筆するまで勝手に遠見岳神社と思い込んでいました。。。地元では伊野神社と呼ばれているそうですね。今まで名前は知りませんでしたが、九州のお伊勢さまとされるだけあって、以前からこの神社を漂う空気に神秘的なものを感じていました。確実に神様が居ると思える神社のひとつ。そのためか夕方になると神社付近に現れる鹿は神様の使いのよう。害獣対策として罠仕掛けたら罰あたるかしら。。。鹿肉好きなんですけどね。

本殿
古神殿跡。柱だけですが別格の神域を感じさせます

伊野神社は戦国武将の信仰厚く、北条時宗、菊池武重、織田信長、立花道雪、小早川隆景などは、各難局に際して幣帛を捧げたり、神領を奉納したそうです。黒田氏が福岡に入封後は代々、藩主から手厚い庇護を受けました。

古神殿跡の奥から山頂へと向かいます
木漏れ日が射して気持ちいいです
30分ほど登ると山頂が見えてきます
到着です

遠見岳は昔から物見があり、 島津氏が立花山城を攻めた際にも、ここに望楼を設けたそうです。さすがに物見があった場所だけに宗像、粕屋、福岡、糸島、早良まで展望がきき、晴天時には壱岐島まで眺めることができるとか。

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