山の裾野に鎮座する漁村の産土神

糸島半島の東端、今津干潟の東側に位置する浜崎山の麓に熊野神社が鎮座されています。

『筑前国続風土記拾遺』巻之48 志摩郡 上によると
熊野権現
「民家の後高き所に在。産神なり。紀州熊野の神を勧請すといふ。寿福寺奉祀なり。」

と一行だけですが載っていました。

地元の産土神として祀られているので、もちろん駐車場などはありません。

鳥居をくぐってすぐに右手に祠がありました。しかし説目書きなどは設置されていません。

本殿は急な階段を登りきった、浜崎山の麓にあります。

階段の途中にお稲荷さんが祀ってありました。しかし、なぜこの場所なんですかね?

本殿です、お賽銭箱などはありませんでした。まさに地域の神様ですね。帰って調べたところ、御祭神は伊弉那美尊、速玉男命、事解男命です。

登ってきた階段を振り返るとかなり急な階段なのが分かります。

境内はそんなに広くないのですが、なぜかこちらにも同じお稲荷さんが。

そして、鳥居の左側にもう一つ祠と鳥居があり、恵比寿様が祭られていました。

今津周辺は漁師町です。すなわち氏子さんには漁師さんが多いのでしょう。その結果、鯛をかかえている恵比寿様も勧請されたのではないかと思います。

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