雷神の鎮座する雷山に築かれた古代山城

天気が良かったので、ちょっと雷山神籠石(らいざんこうごういし)に行ってきました。
名前から神石として祀られている巨石を想像しそうですが、この神籠石とは古代の山城のことです。山中に列石や土塁、石塁で囲いを作ったもので、九州、瀬戸内海地域で16箇所確認されています。うち10箇所は北部九州にあります。

静かな林道を進む

もっとも当初から古代山城と考えられたものではなく、神聖な土地を囲む「神域説」と防衛拠点の「山城説」とで論争されていたそうです。はじまりは1898年に久留米市の高良山の高良大社を囲む列石が神籠石として紹介され、研究を開始。1963年に武雄市のおつぼ山神籠石の発掘調査で木柵の跡や構造が朝鮮式山城に類似していることから、神籠石は古代山城であることで決着しました。

ちなみに古代山城は大野城や水城など古事記や日本書紀に登場する築造技術が明確なものは「朝鮮式山城」、記紀に認められない山城は「神籠石系山城」と呼ばれています。雷山神籠石は神籠石系山城のひとつで、雷山の標高400m~480mの北中腹にあります。築城の時期は7世紀代だとする説が有力だそうです。

城の範囲は東西300mから南北700mほどありますが、山稜に沿って巡らされた列石と、ため池の南側と北側にある2つの水門が主な遺構です。特に北水門は状態よく残っており、石塁で長さ12m、幅10m、高さ3m。

北水門
水門の内部。案内板より
ため池
北水門そばにある筒城神社跡

西南側で一定の形に整形された石材が、列石を形成しています。この列石を基準に版築による土塁が構築されていたと考えられているそうです。

雷山は、古来、雷神の鎮座する霊山と考えられたことに由来し、山全体が信仰の対象だったそうです。中腹にある雷山神籠石一体も、神々しさを感じさせるものがありました。気候の良いGW中に訪れてみることをオススメします。

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