今でも慕われる教師の鏡
バイクで富士町を通ると、中村先生殉職の地という石碑が目に入りました。
現地には説明文などはなく、気になって帰宅してから調べてみました。
この中村先生は中村冨可男さんという富士町の北山小学校の教諭だったそうです。1963年1月28日に大雪のため、学校に登校できなかった児童を心配して山端地区に向かう途中遭難され、亡くなられたそうです。
1963年1月の大雪は約1か月にわたり北陸地方を中心に東北地方から九州にかけての広い範囲で起こった豪雪で昭和38年1月豪雪、また三八豪雪とも呼ばれています。死者228人、行方不明者3人、負傷者356人、住家全壊753棟、半壊982棟と激甚な被害を残しました。
中村先生は大変教育熱心な先生で、児童はもとより父兄、同僚からも慕われていたとか。葬儀には1000人が参列して、その死を悼んだそうです。現在でも毎年1月には北山校で偲ぶ会が催されています。地域で語り継がれる先生は昔は多かったのでしょうね。