本尊の薬師如来像は聖徳太子作
今日は近所にある薬師堂です、実際には麁原薬師如来というのが正しい名称のようです。
昔から住宅街の駐車場の裏にポツンとあり、そして熱心にお世話をされている方がいらっしゃいます。
さて、中へ入ると14体のお地蔵さまがお出迎えしてくれます。
さらにお堂の右側には一体と石碑でしょうか?綺麗なお花がお供えされていました。
「早良志」によると本堂の中の像は聖徳太子作と伝えられる薬師如来木像です。しかし直接拝観する事はできないようなので、外から拝みました。
薬師堂の建立を記念した、大きな記念碑が建てられています。
祖原薬師如来の由来です。元々は室町時代の頃に瑞雲山 龍善寺というお寺があり、二体あったうちの一体が祖原薬師堂におさめられたお薬師様だそうです。
周辺の住民はもちろん、遠くは早良、糸島、筑紫、粕屋地方からも崇敬をあつめています。
現在でも参拝者は多く、本堂横の絵馬かけ所にもびっちりと絵馬がかけれていました。
本堂脇の道を進むと、奥にも石碑があります。何か字が彫られているのですが、読めませんでした。
薬師堂 上の畑に在。むかしの寺址なりといふ。
筑前國続風土記拾遺 巻之43 早良郡 上 麁原村(付皿山)
筑前国続風土記拾遺には、非常に短い一文ですが紹介されていました。
こちらも字が風化していて読み取り辛いのですが、おそらく88か所巡りの霊場に指定されているのだと思います。