61体が国宝に指定

天気が良かったので、ちょっと臼杵石仏に行ってきました。
臼杵石仏は凝灰岩の岸壁に刻まれた磨崖仏群で、平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫られたとされています。しかし、誰がどのような目的で造営したのかははっきりと分かっていません。ただし、規模、質ともに日本を代表する石仏群で、60余体の石仏のうち61体が国宝に指定されています。

観覧券発売所。駐車場もあります
駐車場から200mほど歩いたら石仏参道入口です
石仏参道入口

石仏群は4群に分かれ「ホキ石仏第1群」「ホキ石仏第2群」「山王山石仏」「古園石仏」と名づけられています。ちなみにホキとは岸險(がけ)という意味の地名です。

入口から進むとすぐにホキ石仏第2群が見えてきます

ホキ石仏第2群

第1群から紹介しろよと言われそうですが、最初に現れるのは第2群なので、これから説明。2龕(がん)からなり、第1龕には阿弥陀三尊像、第2龕は比較的小さな9体の阿弥陀如来像が刻まれています。龕とは仏像などをおさめる厨子のことです。

阿弥陀三尊像
阿弥陀三尊像のアップ
9体の阿弥陀如来像
第1龕と第21龕

ホキ石仏第1群

第1群には4つの龕からなり磨崖仏が20数体並んでいます。平安時代から鎌倉時代の作です。

第1龕は如来坐像3体と菩薩立像2体
第2龕は阿弥陀如来坐像、薬師如来坐像、如来坐像の3体
第3龕は大日如来像ほか4体
第4龕は地蔵菩薩半跏像並びに十王像の11体

山王山石仏

3体の石仏
中央の如来座像。童顔でなごみます

古園石仏

中尊の大日如来像。切れ長な端正なお顔立ちです
金剛力士像もありますね。これも国宝です

一気に紹介しましたが、石仏を拝顔していると心が穏やかになりますね。臼杵市にお越しの際は是非、立ち寄ることをオススメします。