住宅街に静かに佇む山王様
福岡市西区の野方地区をバイクで走っていたら、住宅街の一角に鳥居を見かけました。山王神社と扁額にかかれています。
山王信仰に基づいて本宮の日吉大社より勧請を受けた神社は、大山咋神と大物主神、または大国主神を祭神としており、日本全国に約3,800社あるといわれています。
さて、鳥居の扁額からこちらも山王信仰の神社だと思われます。ところで階段がものすごく急な造りでした。
上からみるとこのような感じ、足を踏み外すと洒落にならない斜度で下まで落ちそう。
山王神社 本殿
境内は本堂のみが建てられており、他の建物は見当たりません。手水舎も狛犬も、御由緒さえありませんね。
文献などを調べてみましたが、早良風土記の野方村の頁にもこちらの神社の事は記載されていません。比較的新しい神社なのかもしれません。
神殿内部はこのような感じです、賽銭箱さえ設置されていないので、個人か一族で勧請されたのかもしれませんね。
参道脇に「大日如来」と刻まれた石碑がありました。山王信仰の本社は比叡山麓の日吉大社であり、系列の神社では神仏習合の名残をよくおみかけします。