旧神領に建てられた歴史ある社

福岡市西区の羽根戸地区を走行中に、羽根戸天満宮という神社があったので寄ってみました。
こじんまりとしていますが、良い雰囲気の神社です。

畑の横にポツンとあります、この辺は飯盛山の麓で近くに飯盛神社があります。

そして庚申様も習合されていました、石碑がお出迎えしてくれます。庚申様の石碑は大半が地域の神社に習合されていますね。

羽根戸天満宮 本殿と御由緒

小さいながらもしっかりとした鳥居。しかしご由緒がなかったので、羽根戸天満宮を古文書で調べた所、早良風土記に記述がありました。

天満宮
菅神を祀る。天神免本村の内に在。昔平群郷に宰府天神の草創以来の御神領有。故に本社をここに祀りしなるへし。此地を天神免といふも、旧神領の遺名也。毎年霜月廿五日に百姓に宮座の者敷家有て、祭禮を勤む。是又産神ならされとも、旧社なりしか故なり。今はささかなる祠也。

筑前国続風土記拾遺 巻之四十四 羽根戸村

太宰府ができた時から歴史があると書かれているので、平安時代からこの地に祀られていた事になり、すなわち1000年以上の歴史がある事になりますね。

太宰府の神領は色々な所でおみかけします、かなりの勢力を誇っていたのでしょう。隣は現在は果樹園のようになっていました。ところで何の木だろう?

牛丸天神社跡

羽根戸から吉武方面へ行くと、こちらにも天神様のお社跡がありました。福岡は太宰府天満宮がある為、天神信仰が盛んな土地柄です。

したがって各村々に天神信仰が広がり、天神様が祀られていました。

こちらの牛丸天神社は、残念ながら明治の神仏分離・廃仏毀釈の影響と、戦後の法人設立の義務化により消えてしまいました。

現在は近くの飯盛神社の末社として祭祀が行われいるそうです。

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