太宰府より勧請された本村の産土神
老松宮です。先日の天神社より南に少し行った所に鎮座されています。
揮毫は 老松宮 になっていますが、早良風土記では老松天神社と紹介されています。
老松天神社
筑前国続風土記拾遺巻之四十四 四箇村
辻に在。本村内十六戸の産神なり。菅神を祀れり。太宰府より勧請すといふ。
今は四箇という地名で統一されていますが、こちらは元々は「本村」と呼ばれていました。
境内に入ってすぐに、使われなくった昔の手水鉢があります。
左側には注連縄のついた石像が。何の神様かは分かりませんが、庚申信仰でしょうか?
境内の一角に、なぜか大量の木材が。境内を広くするために木を間引いているのでしょうか。老松宮の境内にはかなり背の高い木が沢山生えています。
老松宮 本殿
こちらが老松宮本殿です、外観の感じから比較的最近に建て替えられた感じを受けます。そして神殿内部は良く清掃されており清潔に保たれています。
靴を脱いで神殿に入りお参りするスタイルです。それにしても、早良区南部は天神様を祀った神社が多いですね。太宰府天満宮が近く、神領が多くあったのも関係していると思いますが・・・
やはり、藤原氏の追手から逃れるために正規ルートではなく、早良区から迂回するルートを通った伝承は本当のようです。確かに早良南部では道真公に関する伝承をよく目にします。
神殿の周辺には背の高い大木が沢山生えており、境内はパワースポットのような印象を受けます。境内に居るだけで天神様のご利益がありそうな不思議な空間でした。