地元住民に大切に管理されている産土神
堤八幡宮へお参りしました。油山観光道路を通っていると、注意していないと見落としてしまうほど細い参道入口があります。
こちらの紫色の旗が目印です、そして堤八幡宮のお社は奥まった丘の頂にあります。
入口では猿田彦様の石碑がお出迎えしてくれます。
堤八幡宮については、早良風土記拾遺にも一行だけ紹介されています。
八幡宮
筑前国続風土記拾遺巻之四十五 堤村
本村の南に在。産神也。所祭應神天皇 神功皇后 天照大神也。社内に観音堂あり。此辺に昔慈福庵と云禅寺有。観音佛は其本尊なりし
立派な門注をくぐって階段へ。写真で分かるとおりかなり急な階段です。
斜度や規模から自然の山ではなく、元は人工的に作られた堤や古墳なのかもしれません。
堤八幡宮 本殿
階段を登りきると、いきなり御本殿が鎮座されています。境内はさほど広くないです。
石の台座があります、よく神社でみかけますが、玉串などを置く為のものでしょうか?
拝殿内部です。靴を脱いであがりお参りします。
拝殿内には奉納絵の他に、昔の氏子さんたちの集合写真が飾られています。
こちらは氏子さんの名簿ですね、まさに産土神です。
社殿を横から撮影。それほど古くもなさそうです、おそらく昭和期に建てられたものではないでしょうか。
ご神木のようですが、しかし注連縄などはまかれていませんね。
神社の裏手に回ると裏参道の入口と、何やら石碑がお祀りされています。
左が猿田彦神、右が社日の石碑です。社日とは古代中国に由来する、産土神をお祀りする日です。春分または秋分に最も近い戊(つちのえ)の日が社日とされています。