天下随一の県令と謳われた大久保の懐刀
新しく開通した新幹線を見にいったので、ついでに大村の観光名所・旧楠本正隆邸を訪問しました。
大村藩出身の幕末の志士、維新後は政治家として活躍した楠本正隆が明治3年に建築した屋敷です。明治新政府では、行政官として長崎府判事、新潟県令、東京府知事などを歴任しています。
大村の武家屋敷の流れを組む貴重な遺構として、建物が「旧楠本家住宅」として県有形文化財に、建物を含む敷地全体が市史跡に指定されています。
こちらが楠本正隆の幕末頃に撮られた写真です。精悍な顔つきのイケメンですね。長崎が近いせいか、大村藩士は多くの写真資料が残っています。
案内の方から写真撮影の許可をもらえたので、施設内を撮影してきました。ただ、ショーケースなどに入っている詳しい資料は割愛します、直接見学してくださいね。
大工さんの仕事が光る細工の施された欄間。日本的で美しい。
そして、こちらは武家屋敷に特徴的な畳廊下です。
神棚です、屋敷の一部として作られています。
鹿威しなどもありました。しかし、今は動いていないようです。
立派な庭園ですが、昔は駐車場の方まで広がっていたのだとか。
2階がありますが、こちらは立ち入り禁止。それにしても、昔の日本家屋の階段って滑り落ちそうで怖いですよね。
日本古来の竈です。ここで白米を炊いたら美味しそう。
当時の備品なども、なるべくそのまま残されているようです。
楠本正隆と大村三十七士
さて、こちらの部屋では楠本正隆の功績や大村藩の幕末での活躍などの説明資料が展示されています。
幕末に活躍した大村三十七士の資料も多数ありました、幕末好きな方は必見です。
幕末好きな方は長崎を訪問される人が多いですが、お隣の大村市もまわる事をおすすめします。坂本龍馬や桂小五郎、伊藤博文など、幕末史に輝く著名人も数多く訪れていますよ。
こちらは昔のお風呂ですね、かなり小さいですね、身体を洗っていただけなのかも。
勝手口です。普段は玄関ではなく、こちらから出入りしていたそうです。
表玄関の横に併設されている、身分の高い人用の入口です、籠を直接乗り入れられるようになっています。大村の武家屋敷を体感できる良い施設でした。