山奥に鎮座する食物起源の神様
さて前回の続きです。大円寺の境内を通り抜けて、いよいよ保食神社へ向かいます。
道は綺麗に整備されていますが、しかしグーグルマップがなかったら奥に神社があるとは気付かないでしょうね。
こちらの階段から参道がはじまっています。
えっ!まむし!!まぁ滅多に襲ってくる事はないので大丈夫だと思いますが・・・
そして道なりに進むと鳥居が現れました、やっとご神域に入れるようです。
急勾配の階段を登って境内を目指します、しかし階段の奥行きがないので怖い。
階段を登りきると保食神社の本殿がすぐ正面にあります。現代的な造りです。
そして、境内を観察していたらなんと奥に道を発見!
これは、車で来れる裏道ですね。山の神社あるあるですが、管理しやすいように車が乗り入れられるようになっています。
保食神社 拝殿
さて、気を取り直して保食神様にご挨拶して、中を撮影します。
保食神(うけもちのかみ)は食物をつかさどる女神です。口から魚や獣、ご飯を出しておもてなしをしてくれるのですが、神話では口から出した汚いものを食わせるのかと怒った神様に切り殺されてしまいます。
死体の頭頂から牛馬、額に粟、まゆの上に蚕、目のなかに稗、腹のなかに稲、陰部には麦と大豆が生じた為、食物の神様として祀られるようになりました。
天照大神も境内に祀られています、保食神とは関係の深い神様だからでしょうか。
御由緒などがないので、境内の末社などについては分かりませんでした。早良風土記には隣の大圓寺は記録があるのにこちらはないので、おそらく江戸後期から明治期以降に勧請されたのだと思われます。
村の奉納相撲か何かイベントで使うのでしょうか。立派な土俵です。