参拝者を圧倒する御神木
三社宮というお社を早良区南部の田園地帯でおみかけしたので参拝しました。
この日は、この隣の空き地で近隣集落の寄合が行われていました。
三社宮は平安時代に広まった熊野信仰の神社で、周辺集落の産神様ですね。
三社宮 本殿
狛犬は不在の門柱だけのシンプルなスタイル。何度か火災にあっているそうです。
氏子さんが丁寧なお参りの作法を書いてくれています。一頭、略拝司は暗記しています。
御由緒です、熊野三山の紹介などが書かれています。
境内には円珠院という寺院もあり、中には不動明王像が置かれています。縁があって江戸時代にこの三社宮の敷地に移ってきました。
そして、こちらが御神木のオオクス。写真では伝わりにくいですが、肉眼でみると圧倒されるほどの巨木です。樹齢千年は経ってそうですね。
田園地帯の神社でよくみるこちらの長い屋根と中の棒のようなものは何ですかね?
境内には末社の他、小さな石仏などもなども点在しており、神仏習合の歴史を感じます。
鳥居の先は早良区の田園風景、そして遠くには荒平山などの山麓を一望することができます。
最後に早良風土記でこちらの神社を調べた所、西村の頁に記録がありました。
三社権現社
筑前国続風土記拾遺 巻之四十四 西村
上廣瀬に在。上下廣瀬の産神也。熊野三所の神を祭れり。永正十年の秋脇山村より勧請すといふ。社内に不動堂あり。
永正十年というと、室町幕府の頃です。かなり歴史のあるお社ですね。