最先端技術が施された山城
三瀬城は主郭と南東側の二郭を中核区域としています。まずは最高所の主郭をみてまわります。
主郭と二郭は周囲に土塁をめぐらせており、特に主郭の土塁は最大５ほどもあります。これは極めて強力な防御施設で、佐賀県下でも最大級だとか。
主郭南側にある大手門を通って下段にある二の郭に向かいました。二の郭は南北に細長く延びています。
二の郭の両側にも土塁があり、侵入してきても、左右から攻撃を仕掛けられるんでしょうね。隊列も細長くなっていますから、ひとたまりもないと思います。
主郭、二の郭の虎口の右脇は、大きく郭空間が南側に張りだしています。これは攻撃してくる相手を強烈な矢で応戦する「横矢掛」という独特の築城技術だそうです。
想像していたよりも、当時の最先端の技術が施された山城でした。龍造寺と張り合えたのも納得です。
