贅を尽くした炭鉱王の本邸

天気が良かったので、ちょっと旧伊藤伝右衛門邸に行ってきました。
同邸は筑豊の炭鉱王と呼ばれた伊藤伝右衛門が明治時代から昭和初期にかけて増改築を重ねた近代和風建築です。

長屋門。入口から圧倒されました

長屋門は1927年に福岡天神の別邸である銅御殿が焼失した際に、移築したものです。お城の門かと思うほどの迫力です。

お邪魔します
延べ床300坪もある屋敷。25部屋もあります。。。

表玄関に入ると、すぐに左斜めに応接室がありました。1910年に西洋館として別の場所に建てられたものが、後に現在の位置に応接室として配置されたそうです。

炭鉱王の屋敷ということで、あるかなと思ったらやっぱりあったのが、畳廊下。100m走ができそうでした。

約50mほど。天井は錯覚で高低差が感じられるつくりです。
ピンぼけしてたので、もう1枚

3月はひな人形の展示会も

3月は「いいづか 雛ひいな のまつり」が飯塚市内で開催されており、色鮮やかなひな人形などが展示されています。主会場の旧伊藤伝右衛門邸では半数にもおよぶ4000点が飾られていました。どうりで、お客さんが多いと思いました。

本座敷に飾られたひな人形
江戸時代のひな人形もたくさんありました

広大な回遊式庭園

もちろんお庭も豪華です。

こんな感じ
石橋
広い

これだけ豪華な屋敷を設けたのには、25歳年下の歌人・柳原白蓮を迎え入れるためだとされています。お互い再婚だとはいえ、名門公卿の娘さんを嫁に迎えるのに頑張ったんでしょうね。2階の白蓮の居室からは、特にこの庭園を一望できる見晴らしの良さです。

伝右衛門と白蓮
白蓮の部屋から庭を望む