江戸時代の伝統を受け継いだ本格芝居小屋

天気が良かったので、ちょっと八千代座に行ってきました。
八千代座は1911年建築の、江戸時代の伝統的な様式を今に伝える芝居小屋です。地元の有力者が建設したのではなく、地元の商工会が劇場組合を作って、株を募って建てられました。

国指定重要文化財「八千代座」

娯楽が多様化した昭和40年代に一端、閉鎖に追い込まれますが、
盛んだった頃を懐かしむお年寄りを中心に復興活動を展開。平成8年には平成の大修復・復元し今に至ります。催し物が無い時には見学が可能です。中を覗いてみることにしました。

木戸口をくぐる順路を書いた案内図を係の人から受け取ります。1階客席からの見学となります。

1階客席
客席は後ろにいくほど高くなっていて、どの席も見やすくなっています
天井広告画
2階客席から
当時の順守事項も残っています
舞台の裏にある楽屋
地下の奈落に行きます

もうお気づきだと思いますが、奈落は舞台や花道の床下のスペースのことです。あの「奈落に落ちる」という表現もここから生まれました。人力で廻り舞台を回したり、せりやスッポンを上げ下げる仕掛けがあります。

せり。大人4人で動かしました
せりを動かすと、舞台の円の部分が回転します
すっぽん。持ち上げると、、、
花道から役者がニョッキリと現れます

館内には過去の公演の番付表がたくさん飾られていました。

片岡仁左衛門特別公演
板東玉三郎特別舞踏公演
寬平ちゃんも

これだけ本格的な舞台は、九州でも珍しいのではないでしょうか。江戸時代の雰囲気が残る小屋でお芝居を観るのもいいと思います。