様々な遺構が出土する長者伝説発祥の地

散歩していると、月軒の丘(つきのきのおか)と書かれた石碑に遭遇しました。

調べてみると古代の建物の礎石と、そして大宰府様式と呼ばれるかわらなどがたくさん出土した場所だそうです。

場所はボートレース芦屋の真横、レースまで時間があったので散歩していたらみつけました。

発掘調査で、弥生時代の住居の上に奈良時代から平安時代初期の大型の建築物があったことがわかったそうです。

この場所には月軒長者の伝説が残っています。

月軒の丘と長者伝説

昔、月軒長者と呼ばれる大金持がいて一人娘と暮らしており、長者はその娘を大変に可愛がっていました。しかし、ある日娘はふとしたことから眼病に罹り、あらゆる手だてをつくしたが、ついに失明してしまいました。

この上は神仏の加護に拠る外はないと、娘は近くの薬師山堂塔寺に一日も欠がさず祈ったところ、「寺内に湧きいずる井戸の水で目を洗え」とのお告がありました。そして、指示通りに洗うと突然目が見えるようになりました。娘は仏弟子になり、楽しい日々が続いていましたが、どうしたわけかある日突然、娘は目を洗っていた井戸に身を投げて死んでしまいました。

芦屋むかしばなし

・・・なんともやるせない話ですね。

今でも古井戸があるそうです。しかし、残念ながら発見できませんでした。

月軒の丘の調査で発掘された建物は、渡船の手配をする駅の一部か、廃寺、または月軒長者の屋敷跡ではないかともいわれています。

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