人吉藩主相良家の菩提寺

天気が良かったので、ちょっと願成寺と相良家墓地に行ってきました。
願成寺は鎌倉時代から明治維新まで700年にわたり人吉を治めた相良家の菩提寺です。
1233年、相良氏初代当主・相良長頼により創建されました。

お寺から見学したかったのですが、詳細な場所が分からず、相良家墓地と刻まれた石碑を目印に向かいました。大体、お墓は本堂の裏にありますからね。

とりあえず墓地から。

第1墓所~第5墓所で構成し、相良家初代から37代まで歴代藩主や一族の墓約250基が並んでいます。
初代・相良長頼の墓
第1墓所
第2墓所

興味深いのが第5墓所です。ここには石田三成ら、関ヶ原の戦いで西軍に属した武将のお墓があります。かつて相良氏は関ヶ原の戦いでは当初、西軍に属して大垣城を守りますが、その後、徳川方に内通。大垣城の二の丸を守っていた、熊谷内蔵助直盛、垣見和泉守一直らを謀殺し、東軍とともに本丸の福原氏を攻めて開城させます。

この功で相良氏は明治維新まで生き残ることができたのですが、三成らを裏切ったという後ろめたさがあったのか、1632年に三成ら6人の33回忌供養を行い、寺の裏山に供養塔を建てたそうです。

三成らの供養墓は相良一族の墓の裏にあります。

相良一族の墓

たまたまなのか、三成らの供養墓は草が生い茂っていました。ひっそりと建っています。

本堂はこんな感じです。

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