アマテラスの墓という説もある国指定遺跡
平原遺跡へきています。平原歴史公園は復旧された遺跡を中心に、平成に入って整備されたものです。
公園内には1号墓のみ墳丘墓として復元管理されています。
ところで歴史公園は北と南に駐車場がありますが、遺跡をみるなら南側の駐車場の方が近いです。
平原弥生古墳に関する説明板です。日本最大の白銅鏡、また三種の神器を彷彿とさせる副葬品などから、原田大六は神話に登場する天照大神の墓だとの学説を提唱しました。
公園の南には実物大の副葬品を印刷したタイルがあります。
そして、遺跡の近くには大木が。何かの目印で植えたものでしょうか?
国指定史跡 平原遺跡
さて、こちらが唯一復旧された平原遺跡1号墓です。
遺跡の中からは破砕した銅鏡片が多数発掘され、これらの破片は39面分に復元されました。その結果、現在は「福岡県平原方形周溝墓出土品」として国宝指定されています。
特に大型内行花文鏡と呼ばれる鏡は、直径では円周が「八咫」となり、三種の神器の一つ「八咫鏡」と図形が類似している事から、同型の鏡であるという原田説の根拠になりました。
鬼太郎に出てくる妖怪ポストみたいですが、実は遺跡に関するパンフレット入れ。
大型内行花文鏡のうち4面は伊都国歴史博物館、また1面は九州国立博物館で常時展示されています。
また副葬品の多くは勾玉や管玉、耳飾りなどの装身具でした。
その為、原田大六は墓の主を玉依姫命とする説を提唱しています。
1号墓は方形周溝墓に分類され、割竹形木棺が検出されました。