福岡藩主の篤い信仰を受けた産土神
羽黒神社へやってきました。油山の麓なので、近隣は大きな公園やゴルフ場がおおいですね。
こちらのお社は、中世のころ出羽羽黒山の修験者によって勧請されたとされています。
本来の参道ではありませんが、駐車場に車を停めて脇参道から失礼します。
ゆるやかな坂道を登って境内に到着しました。場所柄、境内も広々としていますね。
まずはお参りの前に手水舎でお清めします。
ふと、本来の参道が気になったので覗いてみましたが、脇参道から来てよかった。かなり急な階段でした。
羽黒神社 社殿
では、お参りしましょう。御祭神は大巳貴命、通称・大国様ですね。社殿は福岡大空襲の被害にあい、現在の社殿は昭和に入って建て直したものです。
開放的で風通しの良い神殿です。
中には沢山の奉納絵が飾られていました。どれも比較的新しいので、絵具がはっきりとしています。
羽黒神社は福岡藩主の深い信仰を受け、加えて祈祷所の役割も果たしていました。
立派な社務所。ただ、神職の方が常駐されている訳ではないようです。
「筑前国続風土記拾遺」で示された記録などを元にした御由緒です。はっきりとした創建は分からないようですが、しかし天正十四年(1584年)に記録があるそうです。
続いて境内を散策します。まず本殿右手に境内神社の綾部神社。
さらに本殿左手に境内神社の天神社。
境内全域をおさめて撮影。
最後に筑前国続風土記拾遺から該当部分を転載します。
羽黒大明神社
筑前国続風土記拾遺 早良郡下 柏原村
山田に在。大城戸 中城戸 山田の産神なり。大巳貴命を祭れり。社内に大竹あり。