がらんどうさんをみにきました。漢字表記では伽藍堂様と書きます。
がらんどうさんとは、花畑小の校舎とグラウンドの間に祀られていた石碑や石仏で、現在は北側の一角に移築されています。
では、小学校の北側へ移動しましょう。
公道沿いなので誰でも気軽に参拝できます。中に入ると立派な由来が彫られた石碑があります。
石碑にはかつてこの地に九州探題があり、千葉胤鎮という人がおさめていたので千葉探題と言われていたと書かれています。
確かに鎌倉幕府から、肥前国の地頭に任じられた千葉一族は存在するので、背振山を越えてこの地域まで影響力があったのかもしれませんね。ただ、石碑の説明では鎌倉時代にここに九州探題があったと書かれていますが、これは明確に間違いです。九州探題が成立するのは室町時代ですからね。
ちなみに周辺の地名・屋形原は、この千葉氏のお館があった事に由来しています。
がらんどうさん
さて、肝心のがらんどうさんを拝観しましょう。かなり年代物の石仏ですね。
ほとんどの仏様は、風化して顔がなくなっています。
しかし、この経年したお姿が、逆に風格があってありがたいですね。
さて、説明板の後半には、二代藩主・忠之公がお館を修理して利用したとあります。
しかし忠之の治世はすでに館はなく、おそらく館跡地を再利用したのでしょう。