広大な境内を領する秀吉公ゆかりの神社

深江神社は深江宿の中心に位置し、創建800年を超える地域の氏神様です。

正面入口は唐津街道に面した場所にあり、かつては東西へ向かう旅人が、旅の無事を祈願する場所でもありました。

ちなみに筑前深江駅からも徒歩3~4分の場所にあるので、車がなくても参拝ができます。

深江神社の御由緒です。高祖城主・原田種直が建久元年(1190年)に、竃門宝満宮から玉依姫命、太宰府天満宮から菅原道真命の二柱を勧請したのがはじまりです。

では、境内へ入ってお参りしましょう。深江の領主だった小早川隆景公が寄進した鳥居がお出迎え。

参道を進むと右手に境内社のお稲荷さん。深江神社の境内には他にもかなりの数のお社があります。

筑前国続風土記にも長文で取り上げられているので、一部を抜粋して転載します。

深江
町の中に社有。竈門山神と、天満天神のニ神を相殿に祭れり。四月甘日祭禮を行ひ、神輿を出す。宮司の坊の居る寺を、誕生山神護寺秀畳院と號す。

筑前国続風土記 巻之二十二 怡土郡 公領

筑前国続風土記が執筆された江戸時代前期には、まだ公領になっている点に注目です。

境内はかなり広々としています。樹齢を重ねた巨木があちこちに生えていますね。

こちらは立派な自然石をくりぬいてある手水舎。

菅原道真公を祀ってあるので、神紋の梅の花がついた灯。

深江神社 社殿

それではお参りしましょう。社殿も大変立派です。現在の社殿は2011年に建立されました。

神殿内部もまだ新しい感じがしますね。

玉依姫命(たまよりひめのみこと)は、縁結び、安産、育児、子授けなどにご利益があり、道真公は学問の神様なので、お子さんがいる方は特にご利益をいただけるお社です。

非常に格式の高い本殿。細部まで見事に作りこまれています。

天神様の眷属として有名ななで牛です。

御守りやお札も豊富な種類が揃っているので、どのような祈願にも対応してもらえそう。

社殿右手にある社務所です。実はこちらの神社は多種多様な御朱印で有名です。そして、その御朱印は氏子さんから奉納されたものだそうです。特に猫好きな方にはたまらない御朱印ですよ。

社務所横にある御神木。画面に収まらないほど巨大で、パワーがいただけそうです。