特攻隊員の最後のメッセージを受け取った施設

天気が良かったので、ちょっと旧地下壕第一電信室に行ってきました。
海軍航空隊串良基地から飛び立った特別攻撃隊員が、突撃前に送る電信を受信していた地下壕です。

田畑が広がる静かな場所にあります。

駐車場が整備されていて便利でした。

鹿屋市にあった串良基地は教育航空隊として航空機の搭乗、整備、通信などの訓練を行っていましたが、
昭和19年4月には実戦部隊に編入。20年3月からは特別攻撃隊の基地として使用されました。

終戦までに串良基地から363人の特別攻撃隊と210人の一般攻撃隊員が飛び立ちました。

地下入り口にある分厚いコンクリート壁。爆風除けですね。

深さ7mの地下壕へと続く階段を下りました。

電信室です。幅は4m、長さ15m。きれいに保存されています。

室内見取り図。

地下壕第一電信室では、特攻隊員がモールス信号で送る最後の報告を3交代24時間体制で傍受していました。特攻隊員は敵艦に突入する直前に▽セタセタセタツー(我、戦艦に突入す)▽クタクタクタツー(我、駆逐艦に突入す)▽ホタホタホタツー(我、空母に突入す)といったモールス信号を送りました。

この最後の「ツー」は特攻隊員が最期の時を迎えるまで「ツーーーーーーーーーーーーーーーー」と伸びるそうですが、音が途絶えて静かになると散華したことが分かるそうです。また、このツーの長さで、攻撃の成否を判断していたとか。

電信室の隣にある細長いスペースに発電機や変電気を設置しました。

通気孔

階段を上り反対側へと出ます。何故か田舎の臭いがします。。。どこかで嗅いだような。。。

反対側出口。こちらは土塁が爆風除けになっていました。

臭いの元が分かりました。のどかです。

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