日本のエネルギーを支える見えないインフラ
天気が良かったので、ちょっとちかび展示館に行ってきました。
この展示館は、原油を備蓄している串木野備蓄基地について紹介している施設です。国内には地下岩盤、地上・地中、洋上-のタンク方式の石油備蓄基地が10カ所あります。串木野備蓄基地は地下岩盤タンク方式を採っており、地下岩盤内に空洞を設け、地下水圧等により貯蔵原油を封じ込めています。

ちかび展示館は、備蓄岩盤タンク掘削に際して使用した作業用トンネルの入口部分を有効利用した展示施設です。残念ながら館内の撮影は禁止でしたが、係の方から油備蓄の必要性、重要性、水封式地下備蓄のしくみなどについて丁寧に詳しく教えていただきました。

これは建設の際に発生した掘削ずりでしょうね。大規模なバケットですくってたんですね。
基地は1994年5月に完成。約175万キロリットルの原油が備蓄されています。係の方の話によると、この基地の備蓄量は国内全体で消費される量の3日分にあたるそうです。

日本の石油備蓄は、国家備蓄・民間備蓄・産業界備蓄の3つに分けられ、国家備蓄と民間備蓄は、いずれも国内全体で消費される90日分の量を備蓄しているそうです。産業界備蓄は電力会社・製造業などが操業維持のためのものですね。

人目につかない基地ですが、実は日本の経済活動を陰で支える重要な役割を担っているんですね。