長崎伝統の卓袱料理をリーズナブルに
ランタンフェスティバルを観に行った際に、長崎卓袱浜勝で卓袱料理を食べてきました。

卓袱料理は江戸時代に長崎で暮らしていた中国人(唐人)が、お客さんをもてなした料理がルーツだと言われています。その後、国際色豊かな長崎で和・洋・中が混ざり合い、長崎独自の料理へと進化しました。

夜に料亭でコースを頼むと、かなり高額な料理なのですが、浜勝さんはリーズナブルに卓袱料理を楽しめるように、庶民的な価格で提供されています。その為、常に予約は必須の人気店です。

卓袱料理は女将さんの「御鰭(おひれ)をどうぞ」の言葉を合図にスタートします。それまでは乾杯のお酒も飲んではいけないので注意が必要です。ルールはこれだけで、あとは好きな料理は好きなように食べて大丈夫です。

色々なものが少しずつ盛られています。奥の御豆は十六寸豆。”豆を十個並べて六寸”ということに由来しているぞうです。蜜煮ということで、あま~く煮つけてあります。

長崎といえば魚!近海で取れたお刺身が美味しい。

そして、卓袱料理の主役級といってもよい豚の角煮。豚の三枚身をたっぷりの地酒とだしで煮込んだ、口の中にいれるととろける食感で絶品でした。この角煮を、中華パンで挟んだ角煮まんも、長崎では大人気です。

同じく、長崎の軽食として親しまれているハトシ。「蝦多士(ハートーシー)」と書くとおり、蝦(海老のすり身)を、多士(食パン)で挟み、油で揚げる料理です。これまた、揚げ立てサクッサクで絶品でした。

ご飯もあります。漬物も良いですが、豚の角煮でご飯が進む!

締めの一品、桜の花びらが入ったお汁粉です。甘い物が貴重だった時代に、とても贅沢な一品です。

デザートは柿をつぶして寒天と混ぜ合わせた柿寄せ。結構満腹になるので、一口サイズでちょうどいい。

長崎に出入りしていた大名や蘭学者、幕末の志士達も舌鼓を打った卓袱料理。ちゃんぽんや皿うどんの先輩格なご当地料理はいかがでしょうか?おすすめです。