重要文化財「御本殿」124年ぶりの令和の大改修
前回に続いて、太宰府天満宮に合格祈願にきています。楼門がみえてきました、その先が改修中の本殿です。

訪問時は受験シーズン真っ只中なので、合格祈願の参拝客が非常に多いです。流石、学問の神様ですね。

福岡は太宰府のお膝元ということもあり、天神信仰が非常に盛んな土地柄で、近所にも沢山天満宮があります。

なんといっても、福岡市の繁華街・天神という名前も、元々は水鏡天満宮からきているものですからね。

道真公が左遷されて福岡に来た際、藤原氏から派遣された暗殺者から逃れる為、大宰府までの最短ルートを通らずに色々な場所を経由してきています。

真偽の程は不明ですが、色々な場所に菅公の腰掛石や使用したとされる井戸が残っているんですよね。この辺の話は、以前にもブログで取り上げたのでよかったら上のリンクからご覧ください。

参道の脇には様々な末社や奉納物が飾られています。これは麒麟の銅像かな?

巨大な手水舎で手を清めて中へ進みましょう。流石日本屈指の参拝客を誇る神社ですね。

御本殿は現在124年ぶりの大改修中です。約3年かかる為、仮殿が設置されています。この仮殿は大阪・関西万博のプロデューサーである藤本壮介氏が手掛けたものです。

屋根の上に鎮守の杜を作る大体なデザインが格好いいです。大宰府に伝わる飛梅伝説に着想を得て作られたのだとか。

横に広く参拝スペースが取られていて、賽銭箱も複数設置してあるので、特に並ばずに参拝する事ができます。神殿内部では、休みなく合格祈願が行われていました。

さて、合格祈願のお参りが済んだので、絵馬を書いてから御守りも購入しましょう。参拝客が多いので、社務所も巨大です。

境内側からみた楼門です。大変立派ですねー。江戸時代以降も黒田家の保護を受けていたので、非常に立派な建物が多いです。
菓祖中島神社
本殿右手の社務所裏にある、お菓子の神様である田道間守命(たじまもりのみこと)を祀る神社です。和菓子職人やパティシエの方々がお参りに来るみたいですね。

『日本書紀』によると、帝の命により常世の国より最上の菓子を持ち帰ったと伝えられるのが、田道間守命です。この時代の菓子は果物の事ですね。

田道間守が持ち帰った果物は、柑橘系の「橘」で、小ぶりな黄色い実から甘い香りが広がります。御社殿のかたわらには橘が植えられていて、冬には黄色く小さな実をつけるそうです。