地名の由来になった大石
糸島市の大石にやってきました。この地域の名前の由来になったといわれる、大石が祀られている大石神社です。

こちらの大石は昔から、地域住民に親しまれ、地域の守り神のような存在だったそうです。江戸時代に第10代藩主・黒田斉清公の墓石として切り出されそうになりますが、住民達は石を切ると祟ると陳情して石を守りました。

御祭神は石なので石凝姥命(いしこりどめのみこと)が祀られています。

庚申神と彫られた庚申信仰の石もあります。

境内には他にも大きな石が点在しています。この周辺は良い石材を産出するようですね。

現在は埋め立てられていますが、かつてこの近くには東西に糸島水道が通っていました。

最後に筑前国続風土記拾遺に掲載されている一文を転載して終わります。
大石村
村の前に大なる石二個あり。故に名とせり。師吉・新田・湯田三村の農民交り居れり。筑前国続風土記拾遺 巻之四十五 志摩郡下