国宝が多数展示された博物館

伊都国歴史博物館へやってきました。以前に平原遺跡を訪問した時から気になっていた博物館です。

博物館につくと広い駐車場、しかし第二駐車場と書いてあります。第一はどこだろう?

とりあえず建物の方へ進むと、こちらの北側入口は閉鎖中でした。

あらためて南側の正面入口から入場します。こちらのレンガ色の建物が本館です。

そして本館の前に広い第一駐車場があります。しかしこの日は平日なので、1台も停まっていませんでした。

企画展示

では、入口で料金を支払って入場します。大人220円でした、さすが公共の施設だけあって安ーい。

そして、写真撮影に関して訪ねると問題ないとのことなので遠慮なく撮影させてもらいます。

訪問時には、地元糸島の各地域毎に出土品を区分けした企画展が開催中でした。

糸島は古代から集落が集中していました。その結果、多種多様な出土品がこれでもかと並んでいます。

中でも個人的には刀剣類がやはり気になりますね。これは青銅色をしているので銅剣でしょうか。

そして、かなり錆びていますが長剣の出土品もありました。湾曲した日本刀が登場する前の時代のものですね。

他にも矢じりや、土器のかけらなど、古代の人たちの生活を連想できるような出土品が続きます。

こちらは復元された甕や、石包丁。石器時代のものまで、かなり良い保存状態で残っています。

伊都国歴史博物館 常設展示

ところで、色々な所に撮影OKだよの貼り紙がありました、ありがたいですね。

石斧と鏃、黒曜石で作ったナイフなどの展示です。石器は劣化しにくいので、保存状態が良いですね。

とても紹介しきれないほど、常設展示だけでも相当な展示品があります。

刀剣や農具・工具などが時代別に陳列されています。

土器などはかなり精巧に復元されているので、見応えがあります。

こちらは江戸期に使われていたものですね、この辺になると馴染みがあり、かなり綺麗な状態です。

伊都国歴史博物館 国宝展示室

続いてエスカレーターで3階に上がると、いよいよこの博物館の目玉、国宝が展示されているエリアです。

伊都国の王墓からの出土品であり、そして国宝に指定されている銅鏡やアクセサリーが多数展示されています。

保存状態が素晴らしく、特に詳細な紋様まで残っている銅鏡は目を引きます。

かなりの数が展示されていますが、全て国宝指定されているという事。しかし学芸員や案内のスタッフなど誰もいない無人展示なので、大丈夫なのかと心配してしまいます。

続いて三雲南小路王墓から出土した巨大な甕棺、昔の棺桶ですね。

日本最大の銅鏡である内行花文鏡です。実は伊勢神宮にある三種の神器・八咫鏡と同型だという説があります。そして、これだけの埋蔵品の数から、よほど大きなコミュニティだった事が推測できます。