落雷にも負けなかった御神木
荻浦(おぎのうら)神社へやってきました。鳥居の前には古い地名である荻浦村を示す石碑賀立っています。
美咲が丘駅から徒歩で5~6分といった感じでしょうか。この辺は新興住宅地といった雰囲気で、他の糸島エリアとは雰囲気が少し違いますね。
では、境内へ入りましょう。お社は少し高台に建てられています。
菅原道真公を祀ってあるので、当然シンボルの梅の社紋が彫りこまれています。
車道が併設されていますが、ちゃんと参道を歩いて向かいます。
この車道は山の上まで続いていて、上は「はな咲公園」という広場になっているようです。古墳もあるみたいですね。
境内に入るといきなり大きな御神木がお出迎えしてくれました。
御神木 イチイガシ
案内板によると樹高は13メートル50センチ、幹回りは4メートル10センチ。実は一度落雷の被害にあったそうですが、復活して今に至ります。
「往古、成木の途上不慮の落雷により原形を復することなく現在に至れり。近年衰え激しき為囲い等を設け養生の結果神威により樹勢旺盛となりし其の威容侵すべからず。惟正に神木の所以也」と案内板にあります。
御神木にパワーをいただいたので、手を清めてお参りしましょう。
筑前国続風土記拾遺にも記録が残っており、昔は老松天神と呼ばれいたようです。
老松天神
村の北二町斗にあり。産神也。菅神を祭る。社家ハ十六天神と號し、天神七代・地神五代の神なりといふ。鎮座の年歴詳ならす。社内に田神社あり。筑前国続風土記拾遺 巻之四十五 志摩群下 萩原村
荻浦神社 社殿
老松天神時代を示すように、社殿の正面に右から老松天神社と掲げられています。おそらく戦前につけられたものでしょうね。
創建は不詳ですが、明治時代に荻浦村の村社に指定されています。
御由緒にある御祭神です。
天照皇大神(あまてらす すめ おおかみ)(国民の総氏神)
国常立尊(くにの とこ たちの みこと)(国土形成の神)
豊受姫神(とようけ びめがみ)(五穀豊穣、衣食住の守り神)
菅原大神(すがわらの おおかみ)(学問の神)
本殿横には境内社の祠が2つ並んで建てられています。
境内は高台にある為、見晴らしが良く可也山まで見渡すことができます。
公園も完備して、地域住民に親しまれている氏神様でした。