山のふもとで、静けさをひとすくい

道を曲がるたびに、景色がふっと変わる瞬間ってありますよね。
唐津市相知の「恵日寺」は、まさにそんな場所でした。

重たすぎない、でもちゃんと締まる山門。

左右には金剛力士像。赤い阿形。

青い吽形。近くで見ると筋肉がすごい。
なにか腹筋ローラーの祖みたいな説があっても信じてしまいそうです。

上を見上げると、細かい仕事がびっしり。

境内の白砂が陽に光っていて、歩くだけで気持ちがととのう。

鐘楼もまた独特。八角形の屋根下にドンと吊られた大きな鐘。
側面に刻まれた文字を見ると「貞享二年」。つまり1685年。

恵日寺の山号は「桂源山」。
書は金が入っていて、陽の光で淡く光ります。

手入れが行き届いた庭は、派手さより“落ち着き”が主役。ずっと眺めていられる庭でした。