十六羅漢石造もあるよ
油山観音のほかに、十六羅漢石造があります。1801年に大神九郎次により寄進されました。庭園に転々とあり、数えてみるとちゃんと16像ありました。
この本堂脇には、4体の仏像がひっそりとたたずんでいます。これらの仏像は、米軍機の搭乗員8人を処刑した「油山事件」の犠牲者を祀ったものです。
油山事件は、米軍爆撃機のB21から墜落して捕虜となった米兵を終戦直前の8月10日に斬首した事件です。あと5日、生きながらえたらと思うと残念でなりません。一方で、B21の無差別爆撃で甚大な被害を受けた日本国民からみれば、憎い敵ではあったでしょう。まさに戦争に悲劇ですね。
上官の命により処刑を行った人らは戦後、軍事裁判にかかり有罪となっています。敗者の責任ばかり問われて、勝者であるアメリカに非はなかったのかという主張もあります。わたしもその主張には同意しますが、それ以上に腹ただしいのは、処刑の命令を下した上官が裁判では、その事実を否定して我が身をかばったことです。終戦後の軍事裁判で、我が身可愛さに虚偽の供述をした軍人って結構いるんですよね。。。潔く自決した長島秀男中佐、寺尾博之少尉の爪の垢でも煎じて飲んでほしい。。。
まぁ、それはさておき、ここには海神社もあります。
わたつみじんじゃと呼ぶそうですが、なんで山里に海神社?帰って調べてみると、大正時代、早良郡役場によって編まれた「早良郡志」によると、海神社の祭神は底津少童命、中津少童命、上津少童命。
航海安全や漁業などの守り神だとされています。
なんで、ここに鎮座しているかまでは書かれていませんでした。。。
ひばり観音
海神社に参拝し、長い階段を下ってきたら、また、美空ひばりの曲が流れてきました。なんだろうと、音がする方向へ向かってみると、、、
美空ひばりさんの写真の上にある像は、おそらくひばりさんを模した観音様ですよね。なんで、ここにとは思いますが、福岡はひばりさんが、済生会福岡病院で一命をとりとめた地であるとか。
ちょうどわたしの母親くらいの年齢の女性3人が、川の流れのようにの曲に合わせて、楽しそうに踊っていました。この歳になると、お嬢の曲が刺さってきます。。。
下調べなしで、訪れた油山観音ですけど、見どころ満載。特にひばり観音は初めてしりました。思わぬ発見や気付きに恵まれた取材でした。