文永の役でモンゴル・高麗連合軍の拠点となった丘陵
今日は実家近くの祖原山を散策してみます。祖原山は、文永の役の折にモンゴル帝国軍が陣営を置いた場所で、現在は公園として整備されています。
標高は33mと山というよりも丘といった表現の方があいますね。住宅地のゆるやかな坂をのぼります。
公園入口は数か所あり、どこからでも頂上につながっています。
車椅子でも登れるのは良いですね。ウォーキングや犬の散歩をさせている人が多いです。
北側の道はゆるやかな傾斜、南側が急坂になっています。
階段と車椅子用のスロープに分かれています。
元寇遺跡の碑と説明書き。
五穀神と書かれた石碑があります、いつの時代に建てられたものかは不明。
つづら折りのスロープを上っていくと頂上です。運動不足の身にはこたえますね。
麁原古戦場跡
頂上付近にある「元寇麁原戦跡」の碑。
詳しい説明書きがあります。博多上陸後に赤坂で日本軍と交戦したモンゴル帝国軍は、劣勢になり、この祖原山まで撤退して陣を構えたようです。その後、ここから1kmほど東の鳥飼潟で再び激突します。
「蒙古襲来絵詞」で描かれている鳥飼潟の戦い
頂上には以前は展望台がありましたが、取り壊されて現在はベンチがあるだけの空き地になっています。木が茂りすぎていて、見通しもいまいち良くないですね。
北側エリアだけはひらけているので、福岡タワーやヒルトンホテルまで見通せます。昔は360°見渡すことができたんでしょうね、陣営を置くには良い場所です。
子供のころは、ここでどんぐり拾いやサバイバルゲームを楽しみました。
南西側の急な斜面になっている入口。頂上までの最短ルートです。
実は祖原山では、大正から昭和にかけて石炭が採掘されていました。こちらはその名残なのか、コンクリートで埋められた穴のようなものがあります。
現在は炭鉱があったとは思えない閑静な公園。トレーニング器具などもある為、運動している人が多いです。
祖原山の車道はタクシー運転手さんの休憩スポット、いつも数台とまっています。
南側には遊具や球戯場も併設されているので、週末は子供たちでにぎわっています。祖原公園は30分もあれば1周できるお気軽な歴史散策コースです、お散歩に最適ですね。