鍋島小城支藩の代官所
佐賀に行った時に案内番の代官所という文字が目に止まり、寄ってみました。
小城藩は遠隔地にあったこの地域の大野地区に代官を設置しました。
細かな設置時期は明らかになっておらず、江戸後期の地図に代官所らしき建物が描かれていることから、
設置は同時期であろうとされています。
江戸後期は外国船の来航や天領百姓一揆の勃発で国内の情勢が不安定になってきたため、設置された可能性があるとか。
代官所の役割は、軽罪の裁断、刑罰の執行、治安の維持、納税などに関する事務を行いました。
維新後も戸町役場として行政機能を果たしていました。その役場も1892年頃に瓦葺白壁塗の土蔵が解体移築され、1908年頃には石垣と石段の一部が取り払われました。