鹿児島が誇る老舗デパートのソウルフード
鹿児島に仕事で出張した際に、現地の人に「鹿児島のソウルフードを食べたいのですが」と相談すると、結構な確率で山形屋のかた焼きそばをすすめられました。
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山形屋は地方百貨店のパイオニア的な存在で、福岡でいうと岩田屋のようなものでしょうか。明治期から続く、地元の人から絶大な信頼と支持をうけるデパートです。天文館の店舗に行ってみると、まずルネサンス調の外観と大きさに圧倒されました。なるほど、さすが南九州の絶対王者なだけあるなぁと感心しながら入店。
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明治期にこんなに立派な百貨店があったとは、やはり薩長の政治力が強かった時代だからでしょうか。維新の志士達も山形屋で買い物していたのかな?
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あ、これ懐かしい。昔のデパートはよくおいてありましたよね。これを持っていると、山形屋で買い物したぜ!ってドヤれるアイテムですね。
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7Fにあがると、これぞデパートの食堂といった雰囲気の吹き抜けの大食堂がありました。広々した空間に鹿児島市内の景色がみえて気持ち良いです。時間は2時をまわっていたので、お客さんもちらほらといった感じですいていました。
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着席して早速かた焼きそばを注文、なんでも7割位の人がこのかた焼きそばを注文するそうです。他にも鹿児島名物の黒豚を使ったメニューなどもありました、どれも美味しそう。このかた焼きそば、写真を見る限り長崎の皿うどんと酷似しています。ワクワクしながら待っていると、割とすぐにででーんと到着。
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やっぱり皿うどんに似てるなぁ。写真ではわかりずらいですが、ボリュームが凄いです。これで普通盛りか。若干太目の揚げ麺を覆うように中華アンがこれでもかとかかっています。適当に混ぜて早速いただきます。口に頬張ると、パリパリとした揚げ麺の食感が心地良くうま~~~い。餡かけの具材との絶妙なハーモニー。
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テーブルには専用の三倍酢、これで味変できます。長崎ではソースですよね、ここがちょっと違うな。後はほとんど同じです。食べ進めると、段々と揚げ麺の食感が変わってきてこれもまた良いですね。鹿児島の景色を眺めながらの食事に大満足、自慢のソウルフードを堪能できました。水を注ぎにきた給仕の人にお話を聞いたら、年間20万食以上でるそうで、鹿児島の人口を考えると確かにソウルフードだなぁと感じ入りました。
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食後はデパートの屋上にあがって一息。このまったりとした時間が至福。デパートの屋上開放はいつまでも受け継いで欲しい文化ですね。