県の有形指定文化財に指定されている墓碑

天気が良かったので、ちょっと東彼杵町のキリシタン墓碑に行ってきました。

墓碑は個人の敷地内に2基あり、1962年に県の史跡に指定されました。2000年に所有者から町に寄贈され以来、荘屋公園内に移されました。

荘屋公園

向かって左側の墓碑には、花十字紋と「元和七年一瀬志ゅ阿ん(ジュアン)」と縦書2行に分けて刻んであります。県内にあるキリシタン墓碑で花十字や年号、氏名を有する墓碑は少ないそうです。元和七年(1621年)はキリシタン弾圧が厳しくなり始めた時期で、とりわけ大規模な弾圧が行われた大村藩領に現存するキリシタン墓碑として非常に貴重な資料だと思います。

右側は梵字のキリーク(阿弥陀如来)と「寛永二十年/歸命□釋明性□位/四月□一日」と彫られています。このキリークは女性の横顔に見えることから、地元の言い伝えでは真のマリア像とされ、キリシタン墓碑のひとつとしています。しかし、仏式塔ではないかとの指摘もあるそうです。

女性の横顔のようなキリーク